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2009年02月22日

秩父札所めぐり 6

十月十一日(月)晴 三十三番・菊水寺〜三十番・法泉寺

                         
                   黄金の畦を往く


 夏の暑い時だけは避けようと思ってはいたが、思わぬハプニング

に四ヵ月も空いてしまった。

 秩父は寒さの訪れが早いと聞いているのでちょっとあせる。これ

からは秩父周辺部で乗物の移動が多くなると同時に本数が少ないの

で、その辺をよく計算しなければならない。


秩父→ (バス) →泉田→ (三〇分) →三十三番→ (三〇分)→泉田

→ (バス) →秩父→ (電車) →浦山口→ (三〇分) →二十五番→

(五〇分) →三十四番→(六〇分) →秩父へ戻る


 泉田バス停よりのどかな田園の中を歩くこと三十分。

 心地よい風に吹かれながら、ゆったり歩きたいところだったが、

戻りバスの時間を気にしながら歩を速める。秩父に戻り電車にて浦

山口下車。歩くこと三十分、山影の静かな二十五番札所は岩谷山久

昌寺、二十四番へは右手に荒川の渓流を見ながら歩く。途中で牧場

の手作りアイスクリーム、牛乳の看板に目を奪われ、のどを潤し、

牛乳パワーでもう一がんばりと二十四番札所を見上げると急な階段

を百十六段登らねばならない。

 登りつめた所に小さな観音堂があり、その中に仁王門が造られて

いるという珍しい建築様式だ。

 今日の行程を終え、荒川沿いに秩父に戻る。辺りの山々は暖かい

せいか紅葉はまだ見られない。




    畦ゆきて黄金波打つ遍路かな



    歩を速む稲雀今飛び立てり



    秋高く草喰む牛の乳をのむ



    秋晴れて観音堂への足軽し





(以上 「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載)
posted by りらくん at 20:25| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月21日

秩父札所めぐり 5

(以下 「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載 原文は縦書き)


六月八日(火)晴 二十六番・円融寺〜三十番・法雲寺

                         
           駅員の優しさに、心温まる家路


 幸せなことにお天気には恵まれている。

 今回の札所めぐりをスタートしたのが三月二十三日。やっと蕗の

とうが顔を出したスタート時の車窓の秩父は冬枯れが続いていたの

が、いつしか秩父の山々の景色がすっかり変わり、まぶしいばかり

の青葉若葉に彩られてきた。

 今日の予定は、影森という所まで電車で行き、そこからスタート。



影森→ (徒歩七分) →二十六番本堂→ (三〇分) →岩井堂→ (四〇

分) →二十七番→ (五〇分) →二十八番→ (六〇分) →二十九番→

(五分) →中川駅→ (電車) →白久駅→ (一五分) →三十番



 影森に行くのに西武鉄道秩父駅を下車し、秩父鉄道に乗り一駅。

 乗り換えがちょっと面倒なように思ったが、その際仲見世通りを

抜けるのでそう苦にならなかった。影森から本堂まではすぐ目の前。

しかし観音堂は岩場の斜面に建っている。

 そこへ行くため昭和電工秩父工場の敷地を抜けると目の前はうっ

そうとした森。中に低い階段が伸びている。それぞれのペースで二

〇四段を登る。

 二人でも気味が悪いほど静寂、時折烏の鳴き声だけがしじまを破

る。

 京都の清水寺を模したのだという山中にあり、かなり荒れ果てて

一層不気味さを感じた。

 二十七番へは、ハイキングコースの案内板があったので気軽に尾

根道を歩き始めたがどっこい、定かでない細い道が岐かれ木につか

まり岩にしがみつき、行きつ戻りつの苦難のコースを三十分位歩い

た頃、パッと展望が開け観音像が立っていた。関東三大観音(大

船・高崎)の一つだと後で聞く。腰を下ろして一息つく。此処から

二十七番へは下り、更に下り140号の国道に出た。往来が激しい。

 かつて秩父は織物が盛んだった名残りの桑の木が至る所に見られ

る。大きな桑の木に赤紫の実が見事についている。口に入れてみる。

チョッピリ甘くなつかしい味がした。

 二十八番橋立堂は武甲を背に建ち、この岩山の下の鍾乳洞に入る。

平日のせいか人影がなく洞内は一段と冷ややか。

二十九番へは又国道に戻り一時間歩いた。

 手入れの行き届いた竹林と、花の時期はとうに過ぎたが門前の枝

垂桜の大樹が印象に残る。もう少し歩を進めて三十番を目指す。武

州中川駅より二つ目の白久駅下車。陽が高いので足のおもむくまま

に来てみたら四時半を過ぎており慌しく参詣、白久駅に向かう。辺

りに遮蔽物がなく見通しがよいので電車が来るのが見えた。

 タイミングよいとは思ったが間に合うかどうか、次は一時間後に

なる。必死に走った。駅舎が見えたが無理と諦めていたら、駅員さ

んが手招きして私達を待っていてくれている様子に更にダッシュ。

 辿り着くと駅員さんがすぐに二枚の紙片を渡してくれ、早く乗る

よう促され、車掌さんも心得ていたように私達が乗るやいなや発車。

ホッと呼吸を整えておもむろに紙片を見た。「6/8 無札乗車証明

書 下車駅、車内にて精算願います」と書いてあった。

 本当にローカルな人たちに触れ、心温かく家路にたどりついた。




    観音に導かれゆく青葉道



    桑の実を口に含みて遍路かな



    岩井堂閑けさやぶる烏一羽



    詣でれば往古語るか夏木立



    秩父路の温情の電車の人となる
 







(以上 「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載)
タグ:札所
posted by りらくん at 11:53| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

秩父札所めぐり 4

(以下 著者のご好意で「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載させていただいております。 原文は縦書き)




五月十一日(火)晴 八番・西善寺(さいぜんじ)〜十七番・定林寺(じょうりんじ)

                         
                              武甲山を友に

 どこまでも澄み切った空のもと、八番→六番→七番→九番→十八

番→十七番と進んだ。

 横瀬下車。八番札所まで急な坂を三十分歩き山門に辿りつくと、

時計は既に十時をまわっていた。

 樹齢五〇〇から六〇〇年と云われる天然記念物のモミジが見事に

枝を広げ迎え入れてくれる。六番へは西武鉄道を横切って歩くこと

一時間、秩父はどこを歩いていても目印になる武甲山が目の前に迫

ってくる。美しい景色を眺めるだけでも心すがしく安らかさを覚える


 七番札所は、五分ほどの距離にある札所一番の本堂。威圧される。

次の九番札所へは十五分ほどで到着。朱塗りの六角堂が目に入る。

 此処から十八番までは電車で移動し、次に十七番を前にして時間

切れで御朱印を受けられなかったので再度詣でる。今日は楽な日程

で秩父駅を四時五十三分に発つ。





    山肌を見せて武甲は五月晴


    秩父路は武甲を友に歩きたり


    五百年経し西善寺の大紅葉


    万緑に端然とあり武甲山



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タグ:秩父 札所
posted by りらくん at 11:20| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

秩父札所めぐり 3

(以下 著者のご好意で「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載させていただいております。 原文は縦書き)




四月二十二日(木)快晴 十二番・野坂寺〜十五番・少林寺

                         
                    苺を食べ、芹を摘む



 春深き今日の予定は、十二番札所からスタートし、街中心部とそ

の周辺十一ヵ所を巡る。

秩父駅 → (一〇分) →十二番 → (一五分) →十三番→ (八分) →

十四番 → (一二分) →十六番 → (六〇分) →二十三番 →(五〇〇

m) →二十二番 → (一五分) →二十一番 → (二〇分) →二十番 →

(一七分) →十九番 → (二〇分) →十七番 → (三〇分) →十五番



 十六番札所・西光寺は外観質素で穴だらけの木の柱が目につく。

 往時木札を打ちつけた跡で札所めぐりが盛んだった事を偲ばせる。

此処からの二十三番札所・音楽寺へは荒川にかかる立派な長い秩父

公園橋を渡り、小鹿坂峠の尾根上を目指す。梵鐘の音色は秩父札所

随一とか。川風に吹かれてひたすらのぼる。苦労し甲斐があって秩

父市街が一望、武甲の山の威容も間近にせまり眺望抜群。

 この眺めをおかずに昼食をとる。すぐ下に二十二番札所、続いて

二十一番札所と巡拝して下る。

 そこには田んぼが広がり、畦で芹摘む人に出会いしばし芹摘みを

楽しみ、二十番札所へと足を早める。今度はイチゴ園の看板が目に

入ってきた。

「食べようか?」「うん食べよう。」此処でも二十分費やす。

 大分道草をしてしまった。ようやく二十番札所へ着いた時には三

時半をまわっていた。岩之上堂といい荒川の断崖に建ち、秩父札所

でもっとも古い建物とのこと。樹々に囲まれているので一層古色蒼

然の佇まいだった。十九番、十七番、十五番、と着いたのは五時を

すぎており、納経できず参詣のみ。

 秩父駅午後六時三十九分発の電車に駆け込み、家に着いたのは九

時を過ぎ、ちょっとオーバーランの一日だったが、翌日は何事もな

かったかの様に出勤した。





  観音の慈悲満ちみちる春の宵





  苺食み芹摘み歩く秩父かな





  西光寺往時を偲ぶ穴無数





  音楽寺の鐘の音漂う秩父かな





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タグ:札所 秩父 巡礼
posted by りらくん at 10:23| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

秩父札所めぐり 2

(著者の了解を得て 「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載させていただきます 原文は縦書き)

その2


三月二十三日(火)快晴 一番・四萬部寺(しまぶじ)〜四番・金昌寺

                         
                 御堂の影に、懐かしい子供達



 午前六時。家を出る空気は、やや冷やりとするものの春の青空が


広がる電車を乗り継ぎ、秩父鉄道の黒谷駅につくと十時を過ぎてい


た。駅で札所への道を尋ねた駅長さんの丁寧な説明に従い、まばら


な人家と畑道を歩くこと五十分で一番札所の四萬部寺につく。発願


寺にふさわしく銅葺の観音堂。神妙に手を合わせる。此処で納経帳


を求めて今後、揮毫とご朱印をして頂くことにした。





 次の二番札所への道はきついつづら折りの坂道だったが梅林があ



り、紅梅の香りに導かれ、休み休み四十五分ほどで辿りついた。此



処は無住のお寺だった。紅梅の下でのおにぎりに、疲れもほぐれ納



経所まで三十分下る。そこから三番札所までは平坦な道で十五分。



 四番札所までも十五分ほど参道の石仏群が迎えてくれた。此処か


ら五番札所の語歌堂が見える。小じんまりした御堂で千社札が無数


に張りつけられ少々荒れ果てていた。


 ヒョイと見ると学校帰りの男の子と女の子五、六人がランドセル


を御堂に置き、鈴の紐にぶら下がって遊んでいる。


 私が子供の頃はこの様な場所が遊び場だった。


 懐かしくほほえましい姿に思わずシャッターを切った。気づいた


子供達は恥ずかしそうに御堂の陰に隠れてしまった。こうして心す


がしき今日の日程を終えた。






  春霞  心すがしく  いざ秩父



  
  春秩父  前垂れ赤き野辺地蔵




  秩父路を梅の香を背に巡りけり



 
  語歌堂に子等の声満つ春秩父



  
  いぬふぐり続く畑道発願寺




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タグ:巡礼 遍路
posted by りらくん at 22:05| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

秩父札所めぐり 1

著者の了解を得て「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載させていただきます。 

その1





はじめに―秩父の自然と対峙して



 信仰心があるわけではないが、平素旅好きの私、遊山観光もさる

事ながら何か目的を持って歩いてみてもと、ふと札所めぐりを思い

ついた。不信心ながらも来し方の御礼とこれから先を観音様のご慈

悲にすがり、ささやかに人々とのふれ合いの中に余生をすごせたら

という思いを抱き友達に話す。同行者が現われて二人なら心強い。

一番身近で巡りやすい秩父と決めた。



 近頃はバスや車での巡礼者が多いとか。折角だから秩父の自然と

対峙して、歩けるだけ歩いて巡拝したいと話し合った。大した下調

べもないまま取りあえず一日目一番から打ち出し五番までを目標に、

ゆく先々で資料情報を得て進む事にする。



(以上 「俳句で綴る秩父札所めぐり」より転載 )



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タグ:巡礼 札所
posted by りらくん at 10:19| Comment(0) | お寺を訪ねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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