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2007年10月25日

阿闍梨誕生

もう、新聞等でご存知の方も多いでしょうけど、

比叡山の行者さんが話題にのぼりましたね。

今回、「堂入り」という超人的な修行を成し遂げられたのは、

延暦寺大乗院住職の星野圓道(ほしのえんどう)師(32)
という方です。

千日回峰行というのは単純に言えば、比叡山中を千日間
歩くのですが、

総距離が地球一周分にもなるのです。今まで5年間、

毎年100日または200日を歩き、合計700日が終わったところで、

「堂入り」という行を行う決まりなのです。

「堂入り」とは、比叡山中の明王堂で、九日間の断食、断水、

不眠、不臥で十万遍の不動真言を唱え、不動明王と一体になる

というまさに人間を超えた難行です。生きたまま出堂できるか

わからないため、親族、一山の僧と別れの儀式をして籠もる、

「生き葬式」とも言われる大変過酷な行です。

この「堂入り」を満じて出堂した行者は生身の不動明王とされ、

「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称されます。

「阿闍梨」とは、梵語のアジャリヤから来たことばで、

他を導く高僧という意味を持ちます。

「阿闍梨」の称号を受けると「お加持」と言って、

念珠を人々の頭や肩に触れ、真言を唱えて衆生に不動明王の功徳を

伝えることが出来ます。700日までの行は自分自身のための「自利行」

ですが、「堂入り」の後の残り300日は“生きた不動明王”として

加持を行い、衆生を救済する「利他行」とされています。


大乗仏教の大事なところはこの「利他行」にあると私は思います。

でも、利他の行は誰にでもできるわけではありません。

そこで、「私に衆生を済度する資格があるなら、九日間の

堂入りを満行させてください」と命を懸けて問うわけです。


酒井雄哉大阿闍梨が初めて千日回峰をなさったときのことを書いた

「阿闍梨誕生」という本を読んで、私は千日回峰行を知りました。

印象に残っているのは、酒井大阿闍梨の年齢なのです。

延暦寺の記録に残る千日回峰行者は、平成15年9月満行の

酒井大阿闍梨の弟子藤波源信師迄47人を数えるそうですが、

殆んどが心身ともに充実している30代で満行しています。

酒井大阿闍梨が、千日回峰を行おうと決意したのは49歳の時だと

言いますから、当然生きて満行できるとは誰も思わないわけで、

周囲が反対したり止めたりしたのは当然だったのです。

周囲の反対を押し切って、回峰行者となられた酒井師は

昭和55年9月に千日回峰行を満行して「大行満大阿闍梨

(だいぎょうまんだいあじゃり)」となられました。

さらに、酒井大阿闍梨は二千日回峰を満行した三人のうちの

一人でもあります。一回でも尋常ではないですが、二回も

行うと言うのは、よほどの利他心がないと無理だと思います。

今回の星野師もきっと利他の心をお持ちの方なのでしょう。

あと300日無事満行されて、負のエネルギーの強い今の世を

照らす光となってほしいものです。


酒井雄哉大阿闍梨のホームページ
http://www.sakai-yusai.com/index.html

比叡山延暦寺ホームページ
http://www.hieizan.or.jp/



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不動の利剣【仏教美術 中】

不動の利剣−不動明王が持っている魔を払う剣です
posted by りらくん at 01:48| Comment(1) | TrackBack(0) | りらくんのお寺むだ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<span style="background-color:#FFFF00;">あじゃり</span>様の千日行について今日初めて知りました。正に超人的ですね。わたしの様な凡人には到底真似ることができないことです。700日を己の為に、300日は利他。とても有り難く、尊い行なんですね。以前、高名な僧侶のお話しをうかがったのですが、その方も苦行をされたそうで、毎日長い距離を念じ乍ら走っているうち、ある時突然に 自然と一体化するようになり、なんともいえない心もちになるそうで、他の人に伝えたくなるそうです。ほんとうに有り難いですね。 合掌
Posted by 井川 泉 at 2011年02月27日 06:22
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